本日1月27日は大阪市のクリスタルタワーにて歯科器材製造・販売会社の白鵬様によります2019HAKUHOUインプラントミーティングに参加して参りました。本日は入れ歯を留めるためのインプラントLocator Overdenture Implant System(LODI)を著名な先生方の症例を拝見し、その有用性を学んで参りました(昨年の2月20日ブログ更新分で紹介いたしましたシステムです)。

インプラントというと歯を失った部位に人工の根を植えて、頭が出ている部分に歯の形をした被せものを被せて再度咬合・咀嚼に寄与するものであります(ひと昔前は人工歯根とも言われていました)が、以前よりもう一つのインプラントの使い道として入れ歯を留めるための固定源にするという方法があります。簡単に申しますと、人工の根を植えるのは同じですが(径の細いものを使うことも多いです)、頭の部分に歯の被せものを被せるのではなく入れ歯を乗せます。アタッチメントと言われるインプラントと入れ歯をつなぐものにより入れ歯の動きを制限することが可能になります。アタッチメントには棒状のものや丸い突起や磁石などが使われてきましたが、近年の主流は入れ歯側にゴムを付けてそれをゴムパッキンのようにインプラントにはめ込むという方法です。このゴムの強さも選択でき、硬すぎたり緩すぎたりするならばゴムの交換もできます。

入れ歯を入れるのならインプラントをたくさん入れてしまえばいいのでは?というお考えもあるかもしれませんが、

①多くのインプラントを植えるための骨の高さ・厚さ・幅が少ない場合

②外科処置の対象部位が増えるため手術部位が増える

③植える本数が増えるほど費用がかかる

といった問題が生じます。それをクリアするにはLODIは適した方法であると考えます。入れ歯が動いてお困りの方には優良な手段になると思いますので、どうぞ御相談ください。

日根野谷歯科医院